「基礎知識」を学ぶ
収入証明書とは何?種類や発行方法、提出が必要なケースを徹底解説

2025.08.18

基礎知識を学ぶ

収入証明書とは何?種類や発行方法、提出が必要なケースを徹底解説

ローンや賃貸契約、各種申請手続きで求められる「収入証明書」。種類や取得方法が複雑で、何を用意すればいいか迷う方も多いはずです。

 

本記事では、収入証明書の基本から、利用できる書類、提出が必要なケース、取得方法まで詳しく解説します。フリーローンの申し込みに備えたい方にも必見の内容です。

収入証明書とは何?

収入証明書とは、個人の収入を証明するために提出する書類のことです。

実際に「収入証明書」という名称の書類があるわけではなく、提出先によっては「所得証明書」や「年収確認書類」といった名称で呼ばれることもあります。

 

収入証明書の目的は、自身の収入を客観的かつ信頼性のある形で示すことです。

主にローンの申請、賃貸契約、クレジットカードの審査などで、支払い能力の有無を確認するために提出が求められます。

 

収入証明書として利用できる書類一覧

収入証明書として利用できる書類には、以下のようなものが挙げられます。

 

収入証明書として利用できる書類 概要
源泉徴収票 年間の給与総額、所得税額、控除内容などを記載した書類
給与明細書 月ごとの支給額、手当、控除額、手取り額を記載した書類
確定申告書(控え) 年間所得、控除額、課税額を記載した税務申告の控え
青色申告決算書 売上・経費・純利益などの詳細な事業収支を記載した書類
住民税決定通知書・納税通知書 前年の所得に基づく住民税額やその明細を通知するための書類
※所得証明書・課税証明書 前年の所得金額・課税額・扶養人数などを公的に証明する書類
年金証書 受給資格や支給開始日、年金の種類と金額を記載した書類
年金通知書 年間または月ごとの年金支給額や支給予定額を記載した書類

※証明の名称は市町村によって異なる

 

収入証明書は、最新の収入状況を正確に示すため、原則として直近のものを提出する必要があります。

 

収入証明書の提出が必要なケース

収入証明書は、個人の支払い能力や信用力を確認するために提出を求められる書類です。ここでは、どのような場面で収入証明書の提出が求められるのかをわかりやすく解説します。

 

 

賃貸物件の契約時

賃貸住宅を契約する際、家賃の支払い能力を証明するために収入証明書の提出を求められます。とくに保証会社を利用する場合や、高額な物件に入居する場合は、審査の一環として必要書類とされるのが一般的です。

 

収入証明としては源泉徴収票や給与明細などが使われます。安定した収入があるかどうかを確認し、家賃滞納のリスクを防ぐことが目的です。

 

書類は直近のものが求められるため、早めに準備しましょう。

 

 

クレジットカードやカードローンの申し込み時

クレジットカードやカードローンに申し込む際、希望する借入額が一定の金額を超えると、収入証明書の提出が必要になります。

 

以下に該当するケースは収入証明書の提出が必要です。

  • ひとつの貸金業者から50万円を超える借入れを希望する場合
  • 他社を含む借入れの合計が100万円を超える場合

これは貸金業法に基づくルールで、どの金融機関でも同じです。さらに、金額に関わらず、前回提出から時間が空いている場合や審査の都合で提出を求められることもあります。

 

 

住宅や車などのローンの申し込み時

住宅ローンや自動車ローンなどの高額なローンを組む際には、返済能力の有無を確認するために収入証明書の提出が必要です。銀行やローン会社は、長期にわたる返済計画を立てるうえで、安定した収入があることを重視します。

 

会社員であれば源泉徴収票、自営業であれば確定申告書や青色申告決算書の提出が一般的です。なお、借入額が少額にとどまる場合は、収入証明書の提出が免除されることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

 

 

保育園入園の申し込み時

保育園への入園を申し込む際には、保護者の収入状況を把握するために収入証明書の提出が求められることがあります。特に認可保育園の場合、0〜2歳児の保育料は保護者の住民税額に応じて決まるため、課税証明書や住民税決定通知書などの提出が必要です。

 

なお、前年の1月1日時点と現在の住所が同じ自治体内であれば、自治体が住民税情報を把握しているため提出不要となる場合もあります。ただし、転入したばかりや未申告の場合は提出を求められる可能性が高く、提出しないと保育料が最高額で算定されてしまうため注意が必要です。

 

収入証明書を取得する方法

ローンの申し込みや賃貸契約などで必要になる収入証明書ですが、その取得方法は書類によって異なります。ここでは代表的な収入証明書の種類ごとに、具体的な取得方法をご紹介します。

 

 

源泉徴収票

源泉徴収票は、会社員や公務員など、給与を受け取っている人に対して勤務先から交付される収入証明書の一種です。1年間に支払われた給与の総額や、所得控除額、源泉徴収された税額などが記載されています。

 

源泉徴収票は、年末調整後の12月から翌年1月31日までに勤務先から交付されることが法律で義務づけられています。また、年の途中で退職した場合でも、退職後1カ月以内に交付される決まりです。

 

もし、紛失してしまった場合でも、勤務先に再発行を依頼すれば再交付してもらえるため、必要になった場合は早めに確認しましょう。

 

 

給与明細書

給与明細書は、毎月の給料支払い時に交付される書類です。取得方法は「紙」と「電子データ」の2通りがあります。

  • 紙:印刷された明細書を会社から直接もらう。紛失した場合は再発行を依頼
  • 電子データ:メールや専用サイトで確認・ダウンロードできる。交付には従業員の同意が必要

提出用に2ヶ月分以上求められることが多いため、普段から保存しておくと安心です。紛失時は再発行を依頼できますが、企業により時間がかかる場合もあります。

 

 

確定申告書

確定申告書は、自営業者やフリーランスが収入を証明する際に使える書類です。収入証明書として有効にするには、税務署の「収受日付印」が押されている必要があります。

 

郵送で提出する場合は、控えと返信用封筒を同封して返送してもらいましょう。e-Tax利用時は、受付日時や受付番号が記載された控えの印刷で代用できます。

 

提出先によっては、青色申告決算書や収支内訳書の併せての提出が求められることもあります。

 

 

住民税決定通知書、納税通知書

住民税決定通知書や納税通知書は、住民税の金額や前年の所得額が記載された書類です。主に地方自治体から送付されます。会社員の場合は6月ごろに会社経由で配布されるのが一般的です。

 

自営業者や退職者の場合は、自治体から直接自宅に送付されます。紛失した場合は市区町村の役所に問い合わせれば、再発行や写しの交付を受けることができます。証明書として利用できるため、保管しておくと便利です。

 

 

所得証明書、課税証明書

所得証明書や課税証明書は、前年の所得金額や住民税額が記載された公的な収入証明書です。所得証明書には前年1年間の所得が、課税証明書にはその所得に応じた住民税の額などが記載されています。

 

毎年1月1日時点で居住している市区町村の役所で発行され、マイナンバーカードがあれば、コンビニで取得できる自治体もあり便利です。手数料がかかるため、取得方法や必要書類については、事前に自治体のホームページなどで確認しておくと安心でしょう。

 

収入証明書を準備してフリーローンを申し込む流れ

フリーローンとは、使い道が自由な個人向けのローンのことです。借入額が50万円を超える場合に収入証明書の提出が求められます。

ここでは、収入証明書を準備してフリーローンを申し込む流れについて解説します。なお、申し込みの流れは金融機関によって異なるため、事前に公式サイトや窓口で確認しておくことが大切です。

 

 

ステップ1:必要書類を準備する

フリーローンの申し込みには、本人確認書類や収入証明書などの必要書類をあらかじめ揃えておくことが重要です。本人確認書類としては、運転免許証やマイナンバーカードなどが該当します。

 

借入金額が50万円を超える場合に提出を求められることが多いです。会社員か自営業かによって提出書類が異なるため、事前に金融機関の案内を確認し、スムーズな申し込みにつなげましょう。

 

 

ステップ2:審査

必要書類を提出したら、次は審査に進みます。審査では、申込者の年収や勤務先、勤務年数、他社からの借入状況などを総合的に判断され、返済能力があるかどうかをチェックされます。

 

また、提出した収入証明書の内容が正確かどうかも確認されるため、虚偽の申告は厳禁です。審査には数日かかることもありますが、即日審査を実施している金融機関もあります。

 

審査結果はメールや電話で通知され、通過した場合はそのまま契約手続きに進めます。落ち着いて対応できるよう、審査期間中は連絡が取れる状態にしておきましょう。

 

 

ステップ3:契約手続き

審査に通過したら、次はフリーローンの契約手続きに進みます。最近では、オンライン上で契約を完了できるサービスが増えており、書類の郵送や来店が不要なケースも少なくありません。

 

契約書の内容には、借入金額、金利、返済期間、毎月の返済額などが記載されているため、内容をしっかり確認することが重要です。不明な点があれば、契約前に金融機関へ確認しましょう。すべてに同意すれば、契約完了となります。

 

 

ステップ4:入金

契約手続きが完了すると、指定した銀行口座に借入金が振り込まれます。金融機関によっては、即日入金に対応している場合もあり、急ぎで資金が必要な人にとっては大きなメリットです。

 

入金後は、契約内容に基づいて毎月の返済がスタートします。返済日は決められた期日に自動引き落としされることが多いため、残高不足にならないよう注意が必要です。

 

返済スケジュールや残高をしっかり管理し、計画的に返済を行うことで信用を損なうことなく利用できます。ローンは「借りたら返す」が原則。責任を持って返済に臨みましょう。

 

収入証明書を提出してフリーローンを利用する際の注意点

フリーローンの申し込みでは、収入証明書の提出が求められることがあります。ただし、書類が整っていれば必ず審査に通るとは限らず、内容や状況によっては審査に影響を与える場合も多いです。ここでは、提出時に気をつけたいポイントやよくある注意点を解説します。

 

 

書類の内容に不足がないか確認する

フリーローンの申し込みにあたって収入証明書を提出する際は、書類の内容や形式に不備がないかを事前にしっかり確認することが大切です。

  • 書類の発行日が最新のものであるか
  • 必要な枚数がそろっているか
  • 確定申告書の場合は税務署の「収受日付印」やe-Taxの送信受付番号が記載されているか

オンライン提出の場合は、画像のピントが合っておらず、氏名や勤務先、金額などの情報が判読できないと受理されないことがあります。また、給与明細書を提出する場合は、原則2カ月分以上の明細が必要であり、賞与が支給されている場合は賞与明細も求められるでしょう。

 

 

失業中の方は前職の収入証明書を提出できない

フリーローンを申し込む際、現在の収入状況を証明することが求められます。そのため、失業中の方は前職で交付された収入証明書を提出しても認められないのが一般的です。

 

審査では、安定した返済能力があるかどうかが重視されるため、過去の収入よりも「現在の収入」が審査対象となります。もし転職直後などで新しい収入証明書が用意できない場合は、

  • 採用通知書
  • 直近の給与明細
  • 年収見込証明書

など、代替書類で対応できるケースもあるため、事前に金融機関へ相談しておくと安心です。収入のない状態で申し込むと、審査に通らない可能性が高くなるため、タイミングを見極めることも重要です。

 

 

電話による在籍確認が行われる場合もある

フリーローンを申し込む際、勤務先に電話での在籍確認が行われることがあります。多くの金融機関では、収入証明書など会社名が記載された書類の提出で在籍確認が行われるケースが多いです。

 

しかし、審査担当者の判断によっては、追加で電話確認が行われることもあるため注意が必要です。電話の内容はあくまで在籍の有無を確認するだけで、申込内容や借入の事実が第三者に伝わることはありません。

 

職場にローン申込が知られる心配は少ないものの、不安がある場合は、事前に金融機関へ相談して対応を確認しておくと安心です。

 

フリーローンならプランネルがおすすめ!

「まとまったお金がすぐに必要…でも年齢や収入で審査に通るか不安」という方におすすめなのが、プランネルのフリーローンです。運営元は、創業50年以上の日本文化センターグループ。信頼と実績のある企業なので、はじめてのローンでも安心して利用できます。

 

プランネルは最大85歳まで申し込み可能で、年金受給者や主婦の方でも、安定収入があれば審査対象になります。来店・郵送・印鑑すべて不要で、申し込みから契約までスマホで完結させることができます。さらに、最長8年(96回)までの長期分割返済が選べるため、月々の支払い負担を抑えることも可能です。

 

不安な方は、3秒で借入可能か簡単にチェックできる「診断ツール」から試してみてください。

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まとめ

収入証明書は、ローンや賃貸契約、各種申請において収入の裏付けとして欠かせない重要書類です。源泉徴収票や給与明細、確定申告書など、職業や状況に応じた適切な書類を準備することが求められます。

 

また、提出先ごとに必要書類や条件が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。フリーローンの申し込み時には、提出書類の不備や在籍確認の対応にも注意する必要があります。

 

正確な準備がスムーズな契約につながるため、必要書類や申込手順をしっかり確認し、計画的に行動しましょう。

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