
2025.08.18
基礎知識を学ぶ
同棲の初期費用はいくらかかる?内訳や費用を抑える方法を徹底解説
同棲を始める際には、引越し代や家具・家電の購入費など、まとまった初期費用が必要になります。しかし、費用の目安がわからず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、同棲にかかる初期費用の内訳や相場を詳しく解説するとともに、費用を抑える方法や足りないときの資金調達法まで紹介します。準備を整え、安心して新生活を始めましょう。
同棲の初期費用はいくら?
同棲を始める際の初期費用は、家賃の8〜10カ月分を目安に考えるのが一般的です。敷金・礼金・仲介手数料などの入居費用に加え、引越費用や家具・家電の購入費も必要になります。
特に実家暮らし同士のカップルは、家具家電を一式そろえる必要があるため、20〜50万円程度の追加出費が発生するケースもあるでしょう。
同棲にかかる初期費用の内訳
同棲を始める際には、さまざまな費用がかかります。ここでは入居費用や引越費用、家具・家電の購入費用など、初期費用の内訳についてみていきましょう。事前に把握しておくことで、無理のない資金計画が立てられます。
入居費用
同棲のスタートにあたり、最も大きな出費となるのが「入居費用」です。以下の表は、家賃10万円の物件を例に、入居時に必要な費用の目安をまとめています。
項目 | 内容 | 金額の目安(家賃10万円の場合) |
敷金 | 退去時の原状回復費用の預け金 | 0〜20万円(家賃の0〜2カ月分) |
礼金 | 家主への謝礼金 | 10万円(1カ月分) |
仲介手数料 | 不動産会社への手数料 | 10万円(1カ月分) |
前家賃 | 入居初月分の家賃 | 10万円 |
鍵交換代 | セキュリティ強化のための交換費 | 1万5,000円〜2万円程度 |
保証会社利用料 | 家賃滞納時の保証費用 | 5万〜10万円(0.5〜1カ月分) |
火災保険料 | 火災・災害に備える保険料 | 年間1万5,000円〜2万円程度 |
入居費用を抑えたい場合は、「敷金・礼金ゼロ」の物件を探したり、仲介手数料が安い不動産会社を利用したりするのが有効です。
引越費用
引越費用は、現在の住まいから新居までの距離、荷物の量、引越時期によって大きく変動します。繁忙期(2〜4月)に引越しをすると通常よりも費用が高くなるため、できるだけ閑散期を狙うのがポイントです。
一般的にカップルで10万円程度が相場となっており、荷造り・荷解きやエアコンの取り外し・設置などのオプションを追加するとさらに費用がかさみます。また、家具・家電の購入と時期が重なるため、引越費用を含めた全体の予算をしっかり管理することが重要です。
家具や家電などの購入費用
同棲を始める際には、生活に必要な家具や家電をそろえる費用も見込んでおく必要があります。以下は主な家具や家電とその目安金額です。
項目 | 金額の目安 |
ベッド・寝具 | 3万〜10万円 |
冷蔵庫 | 4万〜10万円 |
洗濯機 | 3万〜8万円 |
炊飯器 | 5,000円〜1万円 |
キッチン用品 | 1万円 |
電子レンジ | 5,000〜3万円 |
テレビ | 3万〜7万円 |
テーブル・椅子 | 2万〜5万円 |
カーテン | 5,000〜2万円 |
合計目安 | 17万5,000円〜47万円 |
すべてを新調する場合、20万〜50万円ほどかかりますが、持ち寄ったり中古品を活用したりすれば費用を抑えることも可能です。
同棲の初期費用を抑える方法
同棲を始める際には、家賃や引越し、家具・家電の購入など、思った以上にお金がかかるものです。しかし、ちょっとした工夫や選び方次第で、大きく費用を節約できます。ここでは、同棲の初期費用を抑えるための具体的な方法を紹介します。
今の家で同棲を始める
新たに物件を借りず、どちらかの今の住まいで同棲を始めれば、初期費用を大幅に抑えることが可能です。引越し費用や敷金・礼金、仲介手数料がかからないため、数十万円の節約につながる場合もあります。
節約できた分を家具・家電の購入に充てられるのも大きなメリットです。ただし、2人で快適に暮らせる広さがあるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
また、賃貸契約によっては同棲が認められていないケースもあるため、契約内容の確認も忘れずに行うことが大切です。
敷金・礼金なしの物件を選ぶ
物件選びの際に「敷金・礼金なし」の条件で探すことで、初期費用を大幅に抑えられます。通常、家賃の2カ月分が発生する敷金・礼金が不要になるため、10万円の家賃であれば20万円の節約につながります。
ただし、家賃がやや高めに設定されていたり、退去時の原状回復費用が高くなるケースもあるため、契約前に条件をしっかり確認することが重要です。契約内容をよく読み、不明点は不動産会社に質問しましょう。
引っ越しは繁忙期を避ける
引越し業者の繁忙期である2〜4月や年末年始は、料金が通常の1.5〜2倍以上になることも少なくありません。可能であれば、5〜8月などのオフシーズンを狙って引越すことで、同じサービス内容でも大幅に費用を抑えられます。
また、平日の方が安くなる傾向があるため、引越し日を柔軟に調整できる場合は、平日で日程を組むのがおすすめです。事前に複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することで、よりお得なプランを選べます。
業者を使わず自分たちで引越し作業を行う
引越し費用を徹底的に抑えたい場合、自分たちで荷物を運ぶ「セルフ引越し」も有効な方法です。レンタカーを借りて作業すれば、トラック代とガソリン代程度で済み、業者を利用するより数万円以上安く済みます。
ただし、大型家電の運搬や階段の上り下りなど、体力的負担やリスクも伴うため、安全性には十分配慮しましょう。さらに、家具の搬送中に壁や床を傷つけると、退去時に高額な原状回復費用が発生する恐れもあるため、作業は慎重に行いましょう。
家具・家電を持ち寄る・中古品を活用する
同棲の初期費用を抑えるためには、すでに持っている家具・家電を活用するのがおすすめです。特に一人暮らし経験のあるカップルであれば、お互いの持ち物を持ち寄ることで、新たに購入する必要があるものは最小限で済みます。
さらに、フリマアプリやリサイクルショップなどを活用すれば、冷蔵庫や洗濯機といった高額な家電も格安で手に入ることがあります。ただし、中古品は保証が切れていることも多く、故障リスクもあるため、慎重に検討しましょう。
同棲の初期費用を貯めるコツ
同棲を始めるにはまとまった初期費用が必要です。無理なく計画的に準備を進めるためには、日々の生活の中で貯蓄を意識することが大切です。
ここでは、同棲に向けて効率よく資金を貯めるための具体的なコツを紹介します。
目標を決める
「いつまでにいくら必要か」という目標を明確にすることが、貯蓄の第一歩です。たとえば「半年後に同棲を始める」「初期費用として80万円必要」と具体的な金額と期間を設定すれば、毎月の貯金目標が見えてきます。
ゴールが明確であれば、日々の無駄遣いを自然と見直すきっかけにもなり、モチベーション維持にもつながります。カップルで共有しておけば、協力し合って目標達成を目指せるでしょう。
固定費を見直す
毎月支払いが発生する固定費は、一度見直すだけで継続的に節約効果を得られる重要なポイントです。たとえばスマホ代を格安SIMに乗り換えたり、使っていないサブスクを解約したりするだけで、月々数千円~1万円近く節約できるケースもあります。
光熱費や保険料なども、契約プランを見直すことでコストダウンが可能です。節約で浮いたお金をそのまま貯金に回せば、同棲資金を無理なく積み立てることができます。
まずは固定費の棚卸しから始めてみましょう。
先取り貯蓄をする
先取り貯蓄とは、給料が入ったタイミングで先に一定額を貯金用口座に移す方法です。この方法を取り入れると、毎月の貯金が習慣化され、使いすぎを防げるようになります。
たとえば毎月5万円を自動的に積み立てる設定にすれば、半年で30万円を確実に貯めることができます。特に「気づけばお金がなくなっていた」という人にこそ効果的で、残ったお金で生活するという意識も自然と身につくでしょう。
先取り貯蓄を検討する際は、自動積立貯金を提供している金融機関で口座開設するのがおすすめです。
それでも費用が足りない時の資金調達法
同棲費用を捻出するために、節約や貯金をしても足りないときは、別の方法で資金を確保する必要があります。ここでは、費用が足りない場合に検討できる現実的な資金調達法をご紹介します。
不用品を売却する
同棲を機に、持ち物の整理をするカップルも多いでしょう。不要な家電や衣類、本、家具などを売却すれば、意外とまとまったお金になることもあります。
フリマアプリやリサイクルショップを活用すれば、手軽に現金化が可能です。2人分の荷物を一つの部屋に持ち込むとなると、どうしても収納に限界があるため、不要な物を減らすことで引っ越し費用の節約にもつながります。
断捨離と資金確保を同時にできる、合理的な方法といえるでしょう。
クレジットカードの分割払いを利用する
まとまったお金が手元にないときは、クレジットカードの分割払いを利用して家具・家電を購入するのもひとつの方法です。冷蔵庫や洗濯機、ベッドなど高額になりがちな必需品も、月々の支出に分散すれば負担が軽くなります。
ただし、分割回数や利息には注意が必要です。分割回数はクレジットカード会社によって異なりますが、24回までが一般的です。
例えば40万円の支払いを24回払いにすると、毎月約1.7万円、ここに利息が加わります。総支払額が増えることを理解したうえで、無理のない範囲で活用しましょう。
親にお金を借りる
どうしても資金が足りない場合は、親からの一時的な援助を検討するのも現実的な方法です。結婚前提の同棲など、事情を丁寧に説明すれば協力的になってくれるケースも多いでしょう。
ただし、たとえ家族間でも借金は借金です。返済の意思をしっかり伝え、できれば返済計画を立てておくことが大切です。
お金を借りたことが原因で信頼関係が壊れてしまっては本末転倒なので、感謝の気持ちを忘れず、誠実に対応しましょう。
フリーローンの利用を検討する
同棲の初期費用を自己資金だけでまかなうのが難しい場合は、フリーローンの活用を検討するのがおすすめです。引越し代や家具・家電など使い道が自由なため、同棲の準備資金としても問題なく利用でき、まとまった金額を一度に用意できます。
返済期間や金額を事前に計画しやすく、月々の負担を抑えながら返済できるのも安心材料といえます。
カードローンと比べて、金利が比較的低めに設定されている点も大きなメリットです。また、返済期間や金額を事前に計画しやすく、月々の負担を抑えながら返済できるのも安心材料といえます。
「今すぐ現金が必要だけど、できるだけ無理のない形で進めたい」という方は、条件の合うフリーローンを活用するのも選択肢のひとつです。信頼できる金融機関のサービスを選ぶことが、安心して同棲生活をスタートさせるための第一歩となります。
フリーローンならプランネルがおすすめ!
同棲の初期費用をしっかり準備したい方におすすめなのが、プランネルのフリーローンです。1984年(昭和59年)設立という長年の実績から信頼性があります。
融資額は10万円〜最大300万円まで対応しており、まとまった資金が必要な場面でも安心です。また、担保や保証人は不要で、最長96回(8年)までの分割返済が可能なため、月々の負担を軽減しながら計画的に返済できます。
さらに、スマホで申し込みから契約まで完結でき、最大85歳まで申し込み可能。年齢やライフスタイルを問わず、柔軟に利用できる点も選ばれている理由です。
同棲準備にかかる入居費用や引越し代など、幅広い用途に対応できるので、多くの方に選ばれています。
同棲の初期費用に関する質問
同棲を始めるにあたって、実際にいくらかかるのか、どれだけ貯金が必要なのか不安に感じる方も多いでしょう。ここでは、よくある質問にお答えしながら、費用の目安や準備のポイントをわかりやすく解説します。
同棲の初期費用は2人でいくらですか?
同棲にかかる初期費用は、家賃や入居時の諸費用、引越し代、家具・家電の購入費などを含め、2人合わせて100万円程度が目安とされています。家賃の8〜10ヶ月程度が目安です。
たとえば家賃10万円の物件に住む場合、
- 敷金・礼金・仲介手数料などで40万円前後
- 引越し代で10万円前後
- 家具家電の購入に20〜30万円程度
などの費用がかかります。初期費用は物件の条件や現在の生活状況(実家暮らしか一人暮らしか)によって大きく変動するため、見積もりを立てておくことが大切です。
同棲するには2人でいくら貯金すればいいですか?
同棲を始めるにあたって、目安となる貯金額は2人で100万〜150万円程度とされています。これは、敷金・礼金・引越し費用・家具家電の購入費用などを含む初期費用に加え、数カ月分の生活費を見込んだ金額です。
総務省の2024年家計調査によると、2人暮らしの1カ月あたりの平均消費支出は268,755円、住居費などを除く平均消費支出は230,030円です。そのため、急な出費や収入の変動に備えて、最低でも3〜6カ月分の生活費は貯金しておくのが安心でしょう。
出典:総務省|2024年家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
同棲して1ヶ月でいくらお金がかかりますか?
同棲後の1カ月にかかる生活費は、総務省の2024年家計調査を参考にすると、家賃をのぞいて27万円程度です。その内訳は以下のとおりです。
項目 | 費用内訳 |
食料 | 75,374円 |
住居 | 19,385円 |
光熱・水道 | 21,120円 |
家具・家事用品 | 11,885円 |
被服及び履物 | 7,366円 |
保健医療 | 15,893円 |
交通・通信 | 35,314円 |
教育 | 571円 |
教養娯楽 | 26,776円 |
その他の消費支出 | 55,070円 |
2人の生活スタイルや家計管理の方法によっても変動しますが、無理のない範囲で毎月の支出を把握しておくことが大切です。家計簿アプリを使って2人で支出管理を行うと、同棲生活をよりスムーズに進めやすくなるでしょう。
出典:総務省|2024年家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
まとめ
同棲を始める際には、一般的に家賃の8〜10カ月分に相当する初期費用が必要です。入居費用や引越し代、家具・家電の購入など、合計で2人合わせて100万円前後の出費が見込まれます。
ただし、現在の住まいを活用したり敷金・礼金なし物件を選んだりすることで、コストを抑えることも可能です。どうしても費用が足りない場合は、不用品の売却やフリーローンの活用といった手段も有効です。
安心して新生活をスタートさせるために、計画的な準備で快適な同棲生活を始めましょう。
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