「基礎知識」を学ぶ
水道代を払い忘れたらどうなる?いつ止まる?滞納のリスクと対処法を解説

2025.10.08

基礎知識を学ぶ

水道代を払い忘れたらどうなる?いつ止まる?滞納のリスクと対処法を解説

水道代を払い忘れた場合、「すぐに止まるの?」「延滞金はかかるの?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。実際には水道局からの通知を経て、最終的に給水停止に至る流れがあります。

 

本記事では、水道代を払い忘れたときのリスクや対処法、支払いが難しい場合の対応方法や注意点まで詳しく解説します。

水道代を払い忘れた場合、どうなる?

水道代を払い忘れた場合、以下のようなリスクがあります。

  • 水道が使えなくなる(給水停止)
  • 延滞金・遅延損害金が発生する
  • 財産の差し押さえリスクがある

それぞれ見ていきましょう。
 

 

1. 水道が使えなくなる(給水停止)

水道代の支払いを忘れた場合、水道が使えなくなるリスクがあります。とはいえ、すぐに水道を止められるわけではありません。

 

いつ止まるかは明確になっていませんが、一般的には、滞納してから数日後に届く「水道料金未納通知書」を受け取った2〜4ヶ月後です。自治体によっても異なるため、お住まいの地域の水道局に確認しましょう。

 

水道が使えなくなると、飲食や入浴、トイレなどの日常生活に支障をきたします。支払い忘れに気づいたら、できるだけ早く対応することが大切です。

 

 

2. 延滞金・遅延損害金が発生する

水道代を期限までに支払わないと、未払い額に対して遅延金や遅延損害金が加算されます。遅延損害金とは、支払いを滞納した際に発生する賠償金のことです。

 

以下の計算式で算出されます。

 

遅延損害金=水道料金×年率÷365×延滞日数

※うるう年は366日で計算

 

年率は自治体によって異なりますが、民法第404条で定められている「年率3.0%」が一般的です。たとえば、水道代1万円を30日滞納した場合の遅延損害金は、約24円です。

 

支払い日の翌日から発生するため、支払いが遅れるほど遅延損害金の金額が高くなります。また、支払い期限を過ぎてしまうと、自治体によっては督促手数料を請求される場合もあるため注意しましょう。

 

 

3. 財産の差し押さえリスクがある

水道代を長期間滞納し、給水停止後も支払わない場合、水道局が裁判所に「支払督促」を申し立てることがあります。支払督促は、簡易裁判所が未払い金の返済を命じる法的手続きのことです。

 

それでも無視し続けると、最終的に給与や財産を差し押さえられる可能性があります。給与の他に、銀行の預金や不動産などが強制的に差し押さえられ、滞納分に充てられます。給与が差し押さえられると、勤め先にも知られてしまうので注意が必要です。

 

 

 

水道代を払い忘れてから給水停止になるまでの流れ

水道代を払い忘れてから給水停止になるまでの流れは以下のとおりです。

 

  1. 督促状が届く
  2. 催告状が届く
  3. 給水停止予告通知書が届く
  4. 水道が停止される

 

それぞれの項目について解説します。

 

 

1. 督促状が届く

水道代の支払期限を過ぎると、最初に届くのが督促状です。一般的には滞納から20日〜1ヶ月程度で届きます。

 

督促状は「まだ支払っていませんよ」という最初の警告で、この時点で支払えば延滞金や給水停止などの厳しい措置を回避できます。請求書や支払方法も含めて案内されるため、早めに支払うことが大切です。

 

また、口座振替で水道代を支払えなかった場合は、再振替される場合もあるため、残高不足にならないように確認しておきましょう。

 

 

2. 催告状が届く

督促状が届いてもなお支払いが行われない場合、次の段階として催告状が届きます。催告状は督促状より強い意味を持つ文書です。

 

指定された期日までに支払わなければ、さらに厳しい措置に進む可能性があることを明記しています。この段階で支払いを済ませれば、深刻な事態には発展しません。

 

催告状と一緒に請求書が届くので、コンビニなどで速やかに支払いを済ませましょう。自治体によっては、水道局で支払う場合もあります。

 

 

3. 給水停止予告通知書が届く

催告状の期日までに支払いが確認されない場合、次に届くのが給水停止予告通知書です。この時点で滞納から約2ヶ月ほど経っているでしょう。

 

通知書には、「〇月〇日までに支払わなければ給水を停止します」といった旨が記載されています。いわゆる最終勧告です。

 

郵送で送られてくるケースもあれば、電話や水道局員が訪問してくるケースもあります。家族や近所の方に水道代の滞納がバレるケースもあるため、注意が必要です。

 

 

4. 水道が停止される

給水停止予告通知書に記載された期限を過ぎてもなお水道代を支払わなければ、実際に水道が停止されます。一般的には、通知書が届いてから10日程度で給水停止になります。

 

もちろん、未払い分の水道代を支払うまでは給水は停止したままです。ただし、水道はガスや電気とは異なり、水道法第15条第1項により強制解約できないため、きちんと支払えば利用できるようになります。

 

水道代を一括で支払うことが難しい場合は、分割払いにできないか水道局に問い合わせてみましょう。

 

出典:e-GOV「水道法」

 

 

水道代の支払い忘れでよくある疑問と注意点

水道代を払い忘れたとき、「ブラックリストに載るのか」「期限切れの納付書は使えるのか」などの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは特に誤解の多いポイントや注意すべき点を解説します。

 

 

水道代の支払い忘れは信用情報に影響する?

水道代を払い忘れた場合、銀行口座からの引き落としやコンビニでの現金払いであれば、信用情報機関に記録されることはありません。これは、水道事業を運営する自治体が信用情報機関に加盟していないためです。

 

信用情報機関とは、クレジットカード会社などから登録される取引に関する情報を管理・提供している機関です。そのため、クレジットカード決済を利用して水道料金を支払っている場合は、信用情報に影響する可能性があります。

 

信用情報機関に滞納などの情報が記録されると、将来の借入や新規クレジットカードの作成などが難しくなります。特にクレジット払いを選んでいる人は注意しましょう。

 

 

納付書の期限切れの後はどこで払う?

水道料金の納付書には有効期限が設定されていますが、2〜3週間は期限を過ぎてもコンビニなどで支払える場合があります。支払い期限が過ぎたとしても、すぐに水道代を支払いましょう。

 

コンビニで支払いができなかった場合には、金融機関の窓口で支払う必要があります。それでも対応できなかった場合は、水道局へ連絡し、新しい納付書を再発行してもらうのが一般的な解決方法です。

 

再発行後の納付書を使えば、指定の場所で再び支払いが可能になります。滞納が長引くと督促状や催告状が送られてくるため、期限切れに気づいた時点でできるだけ早く対応することが大切です。

 

 

集合住宅の水道代を払い忘れたら?

集合住宅にお住まいで、管理組合や大家を通じて料金を支払っているケースもあります。滞納した場合は、管理組合や大家に確認するとよいでしょう。

 

支払いが遅れても水道局から督促状や供給停止通知が届くことはありません。管理組合や大家とのやり取りになるからです。

 

ただし、管理組合や大家からの督促を放置し、法的措置を取られると給水が停止されるので注意しましょう。

 

 

水道代の支払い忘れを防ぐには?

水道代の払い忘れを防ぐには、納付書による都度払いではなく、口座振替やクレジットカード払いに切り替えるのがおすすめです。口座振替やクレジットカード払いに設定すれば、毎月自動的に引き落とされるため、支払い忘れを防ぎ、手間も省けます。

 

水道代の支払い方法を変更する際は、事前の申し込みが必要です。ただし、クレジットカードの場合は、支払いを長期滞納すると信用情報機関に事故情報として登録される可能性があります。

 

 

水道代が支払えない場合の対処法

経済的な事情などで水道代の支払いが難しいときは、放置せずに早めに行動することが大切です。具体的には、以下の対処法を行いましょう。

  • 水道局へすぐに相談する
  • 公的支援制度の利用を検討する

 

水道局へすぐに相談する

水道代の支払いが難しいと感じたら、まずは早めに水道局へ相談することが大切です。前述したとおり水道代の未払いを放置してしまうと、水道が使えなくなったり遅延損害金が発生したりするからです。

 

水道局に事前に相談すれば、分割払いや支払期限の延長、減免など柔軟な対応をしてもらえる場合があります。減免を受ける際は申請が必要です。自治体によって減免の対象や条件も異なるため、必ず確認しましょう。

 

 

公的支援制度の利用を検討する

収入減や失業などで水道代の支払いが難しい場合には、公的な支援制度を活用することも検討しましょう。利用できる制度には、以下のようなものがあります。

 

制度名 内容 問い合わせ先
生活福祉資金貸付制度 低所得者・高齢者・障害者世帯を対象に低金利で貸付 社会福祉協議会
住居確保給付金 生活困窮者を対象に家賃額の原則3ヶ月分を支給 自立相談支援機関
生活保護 生活の困窮度に応じて必要な費用を支給 福祉事務所

 

これらの制度はいずれも申請が必要です。窓口で相談することで状況に応じた支援策を案内してもらえます。

 

 

水道代の支払いが難しい場合はフリーローンも検討を

水道代の支払いがどうしても難しいとき、一時的な資金調達の手段としてフリーローンを利用するのもおすすめです。フリーローンとは、使い道が自由な個人向けのローンで、公共料金の支払いや生活費の補填などにも活用できます。

 

プランネルのフリーローンなら、10万円から300万円まで借入可能で、最長96回(8年)までの分割返済に対応しているのが特徴です。毎月の返済負担を軽くしながら、水道代などの生活費を賄うことができます。

 

また、他の大手消費者金融では申込年齢の上限が74歳前後であるのに対し、プランネルは20歳から85歳まで対応可能です。年齢を理由に諦めていた方でも利用しやすくなっています。

 

まずは、ご自身が借入可能かどうか、3秒診断から始めてみましょう。

 

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まとめ

水道代を払い忘れてしまうと、最終的に給水停止や延滞金の発生、さらには財産差し押さえといった大きなリスクにつながります。ただし、すぐに水道が止まるわけではなく、早めに対応すれば深刻な事態は避けられます。

 

支払いが難しい場合は水道局に相談し、分割払いや減免を検討しましょう。それでも資金が足りないときは、プランネルのフリーローンのように生活費にも使える資金調達手段を活用するのも一つの解決策です。

 

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