2026.01.23
基礎知識を学ぶ
借換えとは?メリット・デメリットから審査のポイントまで徹底解説
借入を続けていると「返済額が思ったより大きい」「金利を下げたい」と感じることもあるでしょう。そんなときに有効なのが「借換え」です。
今よりも金利が低い借入先に借り換えることで、毎月の返済金額を減らせる可能性があります。
本記事では、借換えの基本からメリット・デメリット、審査のポイント、さらに利用先の選び方まで解説します。
借換えとは?

借換え(かりかえ)とは、現在利用しているカードローンや住宅ローンを別の借入先に乗り換えることです。複数社のローンを1社にまとめて借り換える金融商品は「おまとめローン」といいます。
借換えは今より低金利のローンに借り換えることで、毎月の返済額を抑えたり、総返済額を減らせたりできる点がメリットです。
借換えを利用できる借入先として、金利が比較的低い銀行や消費者金融などが挙げられます。
借換えを検討したいタイミングとは?
借換えを検討したいタイミングは、個人の状況によっても異なります。以下の悩みがある方は、借換えを検討するのがおすすめです。
- ローンの借入残高が多い
- 返済方法に不満を感じている
ローンの借入残高が多く、現在の金利が高いと感じている場合は、借換えを検討してみてください。より低金利のローンに切り替えることで、利息負担を軽減でき、長期的に見て大きな節約につながる可能性があります。
また、毎月の返済額が家計を圧迫している場合、返済額を減らす目的で借換えを選ぶのは有効です。ただし、返済額が下がって返済期間が延びると、総返済額が増えるリスクもあるため、事前にシミュレーションをして確認することが重要です。
さらに、返済方法に不満がある場合、借換えによって改善できるケースもあります。たとえば、ATMが近くにない、返済日の選択肢が少ないなどの不便が解消されれば、返済遅れを防ぎやすくなり、計画的に返済を進められるでしょう。
借換えで返済が楽になる!主な3つのメリット

借換えをする主なメリットは以下の3つです。
- 金利が下がる可能性がある
- 毎月の返済額を軽減できる
- 返済管理が楽になる
ローンの返済が負担に感じるとき、借換えは家計を見直す効果的な手段となります。特に、金利が高いローンを利用している場合には、より低金利のローンへ切り替えることで利息の負担を軽減できる可能性があります。
借換えを計画的に活用すれば、無理のない返済を続けられる環境を整えられるでしょう。ここでは、借換えのメリットを解説します。
金利が下がる可能性がある
借換えの大きなメリットのひとつは、金利を下げられる可能性があることです。貸金業法では借入残高に応じて、以下のような上限金利が定められています。
- 10万円未満:年20.0%
- 10万円以上100万円未満:年18.0%
- 100万円以上:年15.0%
たとえばA社で50万円、B社で70万円を別々に借りている場合、いずれも上限金利は18%です。しかし、借換えで1社にまとめて合計120万円とすれば、適用上限は15%以下に下がります。
50万円と70万円を別々に借りている場合と、借換えで1社にまとめる場合の利息額のシミュレーションをしてみましょう。返済回数は36回としています。
| 金利 | 利息額 | 総返済額 | |
| 借換え前(A社50万+B社70万) | 年18.0% | A社:150,713円 B社:211,013円 合計:361,726円 |
A社:650,713円 B社:911,013円 合計:1,561,726円 |
| 借換え後(120万円) | 年15.0% | 297,511円 | 1,497,511円 |
※上記のシミュレーションはあくまでも参考値であり、返済回数や返済期間によって実際の金額とは異なる場合があります。
上記のとおり、借換えをして金利が下がると総返済額が大幅に下がることがわかります。
毎月の返済額を軽減できる
毎月の返済額を軽減できることは、借換えを検討する際の大きなメリットのひとつです。借入先や契約条件によって毎月の返済額が異なり、同じ金額を借りていても返済額に差が生じることがあります。
ただし、月々の返済額が減る分、返済期間が長くなる場合があります。結果として、総返済額が増える可能性があるため注意が必要です。
たとえば、A社とB社からそれぞれ50万円ずつ、合計100万円を年18%で借入して月々3万円を返済する場合と、C社に借り換えて年15%、毎月2万円返済に変更した場合のシミュレーションを比較してみましょう。
| 借換え前(A社50万+B社50万) | 借換え後(100万円) | |
| 借入金額 | A社50万円+B社50万円 | C社100万円 |
| 金利 | 年18.0% | 年15.0% |
| 返済回数 | 47回 | 79回 |
| 毎月の返済額 | A社15,000円 B社15,000円 合計30,000円 |
20,000円 |
| 利息額 | 396,654円 | 579,052円 |
| 総返済額 | 1,396,654円 | 1,579,052円 |
※上記のシミュレーションはあくまでも参考値であり、実際の金額とは異なる場合があります。
このように借換え後は毎月の返済が3万円から2万円に下がり、家計の負担を軽くできます。しかしその分、返済期間が長くなるため、結果的に利息が増えて総返済額も高くなるのです。
返済管理が楽になる
返済管理が楽になるというのも、借換えを行うメリットのひとつです。複数の金融機関から融資を受けている場合、それぞれで返済日や返済額が異なるため、管理が複雑になります。
しかし、借換えにより借入先を1社にまとめれば、毎月1回決まった日に返済するだけで済み、返済忘れを防ぐことができます。複数口座に入金したり何度もATMに出向いたりする必要もなくなるため、手続きの負担が少なくなるのも利点です。
結果として、返済計画が立てやすくなり、家計管理の手間も大幅に軽減されるでしょう。
借換え前に知っておきたい注意点

借換えを検討する際には、メリットだけでなく以下のような注意点も理解しておくことが重要です。
- 必ず審査に通るわけではない
- 返済総額が増えるケースもある
それぞれ解説します。
必ず審査に通るわけではない
借換えは新たなローン契約を結ぶため、その際には必ず審査が行われます。借入先ごとに審査基準は異なるため、現在利用中のローンが契約できているからといって、借換えでも必ず通過できるとは限りません。
返済能力が低いと判断された場合には、審査に落ちて借換えができないこともあります。また、借換え後に適用される金利は審査の結果によって決定されます。申込時点では正確な金利を知ることはできない点にも注意が必要です。
返済総額が増えるケースもある
借換えを行うことで、金利が下がったとしても返済総額が増えるケースもあります。借換えによって毎月の返済額を抑えることで返済期間が延び、結果的に利息の負担が増えるからです。
たとえば、30万円を借入した際の総返済額を、借入前と借入後でシミュレーションしてみましょう。
| 借換え前 | 借換え後 | |
| 金利 | 年18.0% | 年15.0% |
| 返済回数 | 24回 | 34回 |
| 毎月の返済額 | 15,000円 | 11,000円 |
| 利息額 | 59,332円 | 69,150円 |
| 総返済額 | 359,332円 | 369,150円 |
※上記のシミュレーションはあくまでも参考値であり、実際の金額とは異なる場合があります。
上表のとおり、借換え後は金利が下がっているにもかかわらず、返済回数(返済期間)が延びたことで、総返済額が大きくなってしまうのです。
借換えの審査で重視されるポイント

借換えを検討する際には、必ず審査が行われます。審査で重視されるポイントは以下のとおりです。
- 申込者の属性情報
- 他社からの借入状況
- 信用情報に問題がないか
明確な審査内容や審査基準は公表されていませんが、借換えは新規契約にあたるため、金融機関は返済能力や信用情報を総合的に判断します。それぞれの審査項目を詳しくみていきましょう。
申込者の属性情報
カードローンの借換え審査では、申込者の属性情報が判断材料となります。属性情報とは以下のような情報のことです。
- 年齢
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
- 雇用形態
- 居住形態
- 家族構成 など
特に「安定した収入が継続的にあるかどうか」は審査で重視されます。一方で、勤続年数が短い、収入が不安定などは返済能力が低いと判断され、審査に不利となる可能性があるため注意が必要です。
他社からの借入状況
借換え審査では、他社からの借入状況もチェックされます。借換えは既存の借入がある状態で審査を受けるため、すでに多額の借入がある場合は返済能力が低いと見なされ、審査に落ちることもあるでしょう。
また、貸金業法の「総量規制」により、年収の3分の1を超える借入は原則禁止されています。借換えを検討する際は、年収の3分の1を超えていないかも事前に確認しておきましょう。
ただし、複数社を1社にまとめる「おまとめローン」は総量規制の例外貸付に該当するため、年収の3分の1を超えても借入できる可能性があります。
信用情報に問題がないか
借換えの審査では、申し込み者に返済能力があるか判断するために信用情報が確認されます。信用情報とは、クレジットカードやローンの申込・利用状況、返済履歴などを記録した情報のことです。
信用情報はCIC・JICC・KSCの機関で管理されるため、滞納などの情報は各機関で共有されます。長期の滞納や債務整理といった「異動情報」が登録されていると、返済能力に問題があると判断され、審査に通過しづらくなります。
借換え先を選ぶときのポイント

借換え先を選ぶ際は、現在契約しているローン商品よりも金利が低い借入先を選ぶことが重要です。金利が下がれば、その分利息負担を軽減できる可能性が高まり、総返済額を減らせることにつながります。
ただし注意点として、実際に適用される金利は審査の結果によって決まるため、必ずしも希望通りの条件になるとは限りません。
借換えを検討する際には返済シミュレーションを活用し、ある程度の返済額を把握しておきましょう。シミュレーションを行えば、毎月の返済額を事前に把握できます。
プランネルでは、毎月の返済額を試算できるシミュレーションを提供しています。返済の見通しに役立てるために、ぜひ活用してみてください。
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まとめ
借換えは、現在のローンをより低金利なローン商品に切り替えることです。借換えを行うメリットとして、返済額を減らせたり、返済の管理がしやすくなったりする点が挙げられます。
ただし、返済期間が延びて総返済額が増えるリスクや、返済能力によっては審査に通らない場合もあるため注意が必要です。借換えを検討する際には、返済シミュレーションを活用して具体的な返済計画を立てることが大切です。
ローンを検討する際は、借入条件や返済期間などを比較したうえで、自身の状況に合ったものを選びましょう。
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