「基礎知識」を学ぶ
貸付とは?種類や借入・融資との違い、利用時の注意点をわかりやすく解説

2025.10.08

基礎知識を学ぶ

貸付とは?種類や借入・融資との違い、利用時の注意点をわかりやすく解説

貸付とは、お金や物品を貸す行為のことです。しかし貸付といってもさまざまな種類があり、金融機関が提供するものや、公的機関が提供するものなど特徴が異なります。

 

自分に合った資金調達方法を選び、安心してお金を借りるためにも正しい知識を理解しておくことが大切です。

 

本記事では貸付の概要や種類、利用時の注意点を解説します。

貸付とは?

貸付とは、お金や物品、権利などを一定の条件に基づいて相手に貸し出す行為のことです。読み方は「かしつけ」で、一般的には金融用語として使われています。

 

貸付を利用する際には、以下のような細かな条件が設定されているのが基本です。

  • 貸付金額
  • 期間
  • 担保や保証人の有無
  • 利息の有無や割合
  • 返済方法や返済期日
  • 1回あたりの返済額

基本的に借りる側は貸し手に利息や手数料を支払う必要があり、利用には計画性が欠かせません。

 

以下では、他の金融用語との違いを解説します。

 

 

「借入」と「貸付」の違い

「借入(かりいれ)」とは、金銭や物品を借りることです。しかし「借入金(かりいれきん)」という言葉があるように、一般的には個人や企業が銀行などの金融機関からお金を借りることを指す場合が多いです。

 

「貸付(かしつけ)」は貸す側の視点、「借入」は借りる側の立場からの表現で用いられます。借入の例として、カードローンやクレジットカードのキャッシング、住宅ローンなどが挙げられます。

 

借入を行う場合、通常は借りた金額に利息を加えて返済しなければなりません。

 

参考:借り入れとは?個人が使える方法や仕組み、注意点を解説

 

 

「融資」と「貸付」の違い

「融資」とは、個人や企業が銀行などの金融機関からお金を借りる行為のことです。事業資金や国の融資制度を利用する際に「融資を受ける」という表現が一般的に用いられます。

 

「融資」と「貸付」には大きな違いはなく、お金のやり取りにおいては両方使うことが可能です。ただし、モノや権利など金銭以外のやり取りをする場合は「貸付」を使います。

 

また、融資を受けた場合は、借りた金額に利息を加えて返済しなければなりません。

 

参考:融資とは?意味や種類、仕組みをわかりやすく解説

 

 

「借金」と「貸付」の違い

「借金(しゃっきん)」とは、お金を借りる行為そのものや、借りた金銭自体を指します。貸付と異なり、お金を借りる立場から表現される点が特徴です。

 

借金という言葉は住宅ローンや自動車ローンなどの借入から、金利や担保を設定しない友人同士の貸し借りまで幅広く使われます。

 

一般的には「借金」という言葉にマイナスなイメージを持つかもしれません。しかし必ずしも悪いものではなく、事業資金など必要な場面での資金調達手段として有効に活用されることもあります。

 

 

「貸与」と「貸付」の違い

「貸与(たいよ)」は、金銭や物品を相手に貸し与え、返却を前提に使用を許す行為のことです。たとえば、「企業が従業員に制服やパソコンを貸し出し、契約期間が終わった後に返却する」といったケースも貸与にあたります。

 

貸与も貸付も貸す側から見た行為ですが、貸与は物品を中心に、貸付は金銭のやり取りで使われることが多いです。

 

 

貸付には様々な種類がある

貸付には銀行などの金融機関が行うものから、公的機関が提供するものまでさまざまな種類があります。それぞれ仕組みや条件が異なるため、目的に応じた選択が重要です。

 

次の章では貸付の種類を詳しく見ていきましょう。

 

 

金融機関が提供する貸付の種類

金融機関が提供する貸付の種類には、以下の2つが挙げられます。

  • 当座貸越(とうざかしこし)
  • 証書貸付(しょうしょかしつけ)

 

当座貸越(とうざかしこし)

当座貸越(とうざかしこし)とは、銀行口座にあらかじめ設定された限度額の範囲内であれば、残高を超えて借入できる仕組みです。利用者は必要なタイミングで自由に借入や返済ができるため、資金繰りが不安定な場合などに使いやすいサービスといえます。

 

当座貸越の例として銀行が提供するカードローンがあります。カードローンは比較的審査が早く、契約時に決められた利用限度額の範囲内で繰り返し借入可能です。

 

ただし利用には審査が必要であり、高額な限度額を設定する際には連帯保証人を求められる場合もあります。また、契約は基本的に1年ごとに更新され、借り手の信用状態によっては更新されないリスクがある点に注意が必要です。

 

 

証書貸付(しょうしょかしつけ)

証書貸付(しょうしょかしつけ)は、金融機関と金銭消費貸借契約を交わすことで一度にまとまった資金を借り入れる方法です。住宅ローンや自動車ローン、フリーローンも証書貸付に含まれます。

 

契約時に必要額を一括で受け取り、その後は返済のみを行う仕組みのため、計画的な資金調達に適しています。利息は元金とともに支払うのが一般的です。毎月返済する契約であれば利息負担を分散でき、返済計画を立てやすい点はメリットといえます。

 

一方で、契約締結や審査に時間がかかるため、即座に資金が必要な場合には不向きです。

 

 

公的機関が提供する貸付制度

公的機関が提供する貸付制度は以下のとおりです。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

それぞれ解説します。

 

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、経済的に困難な状況にある人々が安定した生活を送れるよう、資金の貸付や相談などを行う制度です。

 

以下のいずれかに該当する世帯が対象です。

  • 低所得者世帯:必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度)
  • 障害者世帯:身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者などの属する世帯
  • 高齢者世帯:65歳以上の高齢者の属する世帯

利用する際は、居住地域の都道府県社会福祉協議会に申し込みを行う必要があります。

 

 

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度は、ひとり親家庭や寡婦の生活安定や自立を支援するために設けられた制度です。

 

以下のいずれかに該当する方が利用できます。

  • 20歳未満の児童を扶養している配偶者のない女子または男子
  • 母子家庭の母が扶養する児童、父子家庭の父が扶養する児童
  • 寡婦など

修学資金・修業資金・就学支度資金は原則として無利子で借りられるため、子どもの教育を支える大きな助けとなります。その他の資金については、連帯保証人を立てれば無利子、立てない場合は年1.0%の金利が適用される点が特徴です。

 

 

その他の機関が提供する貸付制度

金融機関や公的機関が提供する貸付以外にも、以下のような貸付制度があります。

  • 契約者貸付制度
  • 小規模企業共済

 

契約者貸付制度

契約者貸付制度とは、民間保険の契約において発生する「解約返戻金」を担保として、その範囲内で保険会社から資金を借りられる制度です。解約返戻金が積み立てられる終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などで利用できます。

 

ただし、保険に加入して間もない場合や商品によっては利用できないこともあります。また、借入額や利息は契約内容に応じて異なるため、事前に保険会社へ確認することが重要です。

 

 

小規模企業共済

小規模企業共済は、中小企業の経営者や役員、個人事業主を対象にした積立型の退職金制度です。最大の特徴は掛金が全額所得控除の対象となる点で、高い節税効果が得られます。

 

小規模企業共済には、以下の一般貸付と特別貸付の2種類があります。

 

一般貸付 特別貸付
利用条件 掛金を12か月以上納めており、そこから算定される貸付可能額が10万円以上あること 貸付の種類ごとに条件が異なる
返済方法 借入期間が6か月または12か月の場合は一括返済、それ以外は6ヶ月ごとの分割返済 廃業準備貸付は一括で返済、それ以外は6か月ごとの分割返済
利率 年1.5% 年0.9%
担保・保証人 不要 不要

 

 

 

有担保ローンと無担保ローンの違いとは?

貸付は返済されることを前提としていますが、返済不能に備えるために「担保」を設けておく仕組みになっています。

 

有担保ローンは、土地や建物、預金、有価証券などを担保として設定し、その価値をもとにお金を借りる仕組みです。たとえば住宅ローンの場合、購入する不動産を担保に設定することで、年収以上のお金を借りられます。

 

一方、無担保ローンは担保を差し出さずに利用できるもので、借手の返済能力や勤務先、信用情報を基準に審査が行われます。有担保ローンと無担保ローンの具体的なメリット・デメリットは以下のとおりです。

 

有担保ローン 無担保ローン
メリット ・貸付金利が比較的低め
・高額なお金を借りられる
・審査が比較的早い
・提出書類が少ない
デメリット ・返済を滞納したら担保を失うリスクがある ・比較的金利が高い

 

なお、プランネルのフリーローンは無担保ローンに分類されるため、担保を用意せずに利用できます。お金に困ったときの切り札として、ぜひ検討してみてください。

 

 

貸付を利用する際に押さえておくべき注意点

貸付は必要な資金を確保できる便利な手段ですが、計画性なく利用すると返済負担が重くなる恐れがあります。利用する際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 返済計画を具体的に立てる
  • 必要な金額だけを借りる
  • 借金返済のための借り入れは避ける

 

返済計画を具体的に立てる

貸付を利用する際は、返済計画を明確に立てることが重要です。毎月無理なく支払える金額を算出し、生活費や固定費を圧迫しない範囲で返済額を設定することが求められます。

 

あらかじめシミュレーションを行い、返済可能な範囲を把握してから申し込むことで、途中で返済が滞るリスクを防げます。

 

 

必要な金額だけを借りる

貸付はあくまで必要資金を補うための手段であり、借り過ぎは大きなリスクとなります。たとえば10万円だけ必要な場面で、審査により100万円まで借入可能と判断された場合でも、必要な10万円だけを借りるのが賢明です。

 

余分に借りてしまうと、つい使い過ぎてしまい、後の返済負担が大きくなる恐れがあります。

 

 

借金返済のための借り入れは避ける

既存の借金を返済するために新たに借り入れを行うのは、避けるべきです。なぜなら、二重に利息が発生して返済総額が膨らみ、資金繰りがますます苦しくなる可能性があるからです。

 

そのため、借入時点で毎月無理なく返済できる金額を設定し、追加の借金に頼らなくても済む計画を立てることが大切です。返済が難しくなった場合は、放置せず速やかに金融機関に相談してください。

 

 

お金を借りるならプランネルのフリーローン

プランネルのフリーローンでは、担保や保証人を用意することなくお金を借りられます。一般的な大手消費者金融では、申込年齢の上限が74歳前後であるのに対し、プランネルは85歳まで対応しているのが特徴です。

 

また、安定した収入があれば、年金収入のみの方でも利用できる可能性があります。さらに、最長8年(96回)までの長期分割返済に対応しており、月々の返済負担を抑えながら自分のペースで無理なく返済できる点も強みです。

 

まずは、ご自身が借入可能かどうか、3秒診断から始めてみましょう。

 

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まとめ

貸付とは、お金や物品、権利などを一定の条件で相手に貸す行為のことです。貸付には金融機関や公的機関などさまざまな種類があり、それぞれ条件や仕組みが異なります。

 

重要なのは、自分に合った方法を選び、必要な分だけ計画的に借りることです。有担保か無担保か、返済計画をどう立てるかを意識することで、安心して資金を活用できます。

 

プランネルのフリーローンは、無担保で20歳から85歳までの方が利用可能です。お金が必要になったときは、ぜひプランネルのフリーローンを検討してみてください。

 

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